RESEARCH
特許・研究
特許
■ダイオキシン類汚染土壌処理法
特許番号
第5023034号/2012年6月22日取得
〔名称〕 ダイオキシン類汚染土壌の処理方法
(1)ダイオキシン類(PCDD=ポリ塩化ジベンゾ-P-ジオキシン・ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)及びコプラナーポリ塩化ビフェニル(コプラナーPCB))に汚染された土壌に、腐植土の水性溶媒抽出液(マリネックス)を散布又は注入して土壌中のダイオキシン類を低減又は除去する方法
(2)腐植土の水性溶媒抽出液(マリネックス)を散布又は注入する前に処理対象の前記土壌の層の下に腐植土の層を敷設する処理方法
(3)処理した汚染土壌を1ヶ月、2ヶ月間放置したものについて、環境庁水質保全局土壌農薬課の「ダイオキシン類にかかる土壌調査マニュアル(平成12年1月)に従って、PCDD、PCDF及びCo-PCBのそれぞれの濃度を測定した(表1)
(4)上記処理前の土壌中のダイオキシン類の濃度も表1に併記
上表結果から腐植土の水性溶媒抽出液(マリネックス)を散布する事により、土壌中のダイオキシン類の濃度を低減できた
(5)環境の二次汚染防止、負荷をかけない低エネルギー、原位置処理でコスト大幅削減等、人にも環境にも優しい処理方法
■海洋性腐植土の水溶性抽出液およびフルボ酸とその用途
特許番号
第5761661号/2015年6月19日取得
〔名称〕海洋性腐植土の水溶性抽出液(マリネックス)及びフルボ酸とその用途(血栓溶解用組成分の発見)
(1)心筋梗塞や脳梗塞の要因として損傷を受けた血管壁では内皮下組織のコラーゲン繊維が露出し、そこに血液中の血小板が粘着・凝集して血小板血栓を形成する
この初期反応を一次止血と呼ぶ
血小板血栓は一時的なもので、安定した血栓になる為にはフィブリン網でしっかりと血小板血栓を包み込む必要がある
このフィブリン血栓を完成させるのが二次止血である
(2)このフィブリン血栓が止血の後も長期間血管内に止まると血液の循環障害を引き起こす
特に血栓が動脈を完全あるいは不完全に閉塞した場合は抹消組織や臓器に壊死をきたす
そしてそれは前述の心筋梗塞や脳梗塞の要因となり日本に於いての全死因の30%を占めている
(3)下図の比較図にて有意差を確認することが判る 腐植土群(マリネックス)
u-PA(ウロキナーゼタイプ プラスミノーゲンアクチベーター=urokinase-type plasminogen activator)
t-PA(プラスミノーゲンアクチベーター=tissue-type plasminogen activator)
PAI-1(プラスミノーゲンアクチベーターインヒビター=plasminogen activator inhivator-1)
■魚類飼料及び魚類の飼育方法
特許番号
第4834298号/2011年9月30日取得
〔名称〕魚類飼料及び魚類の飼育方法/免疫強化及び長期持続>
(1)腐植土の水性溶媒抽出液(マリネックス)を魚類飼料へ添加し投与する事で魚病の感染防止に寄与する飼料の開発 (例―錦鯉の穴あき病感染防止)
(2)魚類の飼育方法
水性溶媒抽出液(マリネックス)を添加した飼料を投与することで魚類の病原菌に対する感染防御効果を増強し、養殖場における病原菌の感染による魚類の大量死を防止する
(3)感染防止効果の試験結果(錦鯉の穴あき病/菌名:エロモナス・サルモニシダ)
(4)飼料へのマリネックス添加量による結果
①検体 非投与(コントロール)―攻撃後7日目より死亡し始め15日後の生存率は20%
10日目頃から「穴あき」症状となり、重度の潰瘍→エロモナス・サルモニシダが分離された
②検体 5%添加飼料投与鯉の皮膚病変は全く観察されないか又は軽微
魚の皮膚及び腹腔内臓器からは菌は分離されなかった
③検体 10%添加飼料投与鯉の皮膚病変は軽微で11日後に1匹死亡したのみで生き残った鯉の皮膚及び腹腔内臓器からは菌が分離されなかった
(5)当魚類飼料の添加投与による考察
①マリネックスが腸管より吸収されるか、又は血中に存在する事により、魚類の体内に生理的な変化が起こり、感染防御効果をもたらす
―追記―
②マリネックスに含まれる成分、特にタンパク組成でもある硫黄(S=Sulfur)の働きにより、多くのヌメリ成分の浸出が増し、生体防御機能を高め、感染防御している
研究
土壌改良
有害物質/放射性核種/重金属
水質改善
海洋・湖沼/工業排水/飲料水
大阪長居競技場 臨時駐車場跡地修復工事
南相馬へ除染に行ってきました 2012.5.15〜7.18
1.マリネックスの特長
①数百万年前の海底に堆積した昆布を母体とする腐植物質
②腐植物質中の成分を自然濾過法にて抽出した薄茶色の液体(腐植酸)
③安心・安全・安定―清涼飲料水の製造許可取得済
④病原性細菌等の殺菌・抗菌・菌の消長等確認済(日本食品分析センター) 大腸菌 O-157、腸炎ビブリオ、サルモネラ、MRSA、ピロリ菌等
⑤豊富なミネラル他、有機酸(フルボ酸・フミン酸)、アミノ酸、多糖類等
⑥水の分子集団(クラスター)との深い係わり
2.マリネックスの作用・働き
①界面活性作用や凝集・沈殿作用(ブラウン運動)による 分離処理
②重金属・放射性核種や有害物質中の金属との錯体
③ダイオキシン等複合汚染物質との錯体や分解
④親水性・疎水性、両性並びに+・-イオンの両極性に荷電
⑤強い酸化還元力があり、効果の長期持続
⑥異臭、ガス等の吸着分解
環境対策は始まったばかり…
実験課題
ダイオキシン類汚染物の無害化処理実験
実験検体採取場所
大阪府能勢町・ごみ焼却場内
実験場所
大阪府立大学/工学部
実験概要
①ダイオキシン類汚染土壌 200g を検査容器に投入
②マリネックス 100 倍希釈水 50cc を散水
③当該検査容器を常温保管庫にて保管
濃度測定
①処理前 ②1ヶ月経過後 ③2ヶ月経過後
測定分析機関
中外テクノス(株)環境事業本部
測定・分析結果
下表に表記 処理前と2ヶ月経過後の各トータル濃度
実験課題
海洋汚染の修復実験
実験海域
神奈川県横浜市神奈川区
実験概要
①横浜港の浄化復元(2010 年 4 月スタート)
②有機物・重金属等のヘドロ(汚染物質)を微生物の共生・循環発酵技術による自然浄化システムの実証(CBM テクノロジー)
③海水とヘドロの混合水を特殊処理槽経由(一部循環)で放流した
実験結果報告
ICP判定量(簡易濃度確認)
<結果>
①ヘドロの中の重金属類が処理前に比べ限りなく0に近付いた
②Na、Mg、K 等海水成分が汚染物質除去によってもとの清浄な海水を取り戻し更に清澄にした
③ヘドロ臭は無くなり元々その海域に棲んでいた魚類が戻り魚釣人が帰ってきた
④元の磯の香りが戻り海鳥も戻った